
4月15日(土曜日)に開催された第2回16bitModelsゲーム模型展示会に参加しました。
昨年の第1回同様、多くの方にお越しいただき、大盛況の展示会となりました。
ご来場いただいた皆様には深く御礼申し上げます。
今回、本業が忙しくて製作の様子をあまり投稿できなかったので、余韻の残っているうちに製作過程をまとめておこうと思います。
第2回の題材に選んだアイレムのスペランカーはご存じの方も多い有名タイトルですが、展示会に向けどう立体化するかが中々決まりませんでした。
最初はサイドビューのゲーム画面をそのまま再現しようと思ったのですが、製作を進めていくうちに単なるトレース作業ではつまらないと感じて計画を変更。
パッケージを再現したシャドウボックス形式のジオラマとして仕切り直しました。
■ ボックス
本体は細角材のフレームに7mmMDF合板の箱組み。
正面はタミヤの2mmプラボードとZortrax出力パーツでファミコンカセットをイメージした外枠を作りました。


当時のアイレムソフトといえば「発行ダイオード付き」は忘れてはいけないポイント(笑
卵パックをヒートプレスして作った半球をクリアレッドで塗装して内側にLEDを仕込みました。

■ ゴースト
ZbrushでモデリングしてZortraxで出力しました。
フィラメントには透明素材のZ-GLASSを初めて使ってみましたが、
他の材質と比べて粘りがあるので積層段差の処理は一苦労でした。
素材を生かして蛍光ピンク、ルミナスピンクを下地が透けるように吹いた後、つや消しでオーバーコートしています。



■ 主人公
ゴーストの表面処理が終わったところで痛恨のミス発覚。
出力時の設定を間違えて左右反転(ミラー状態)になっている事に気付きました...
出力をやり直す時間は無かったので、止むを得ずゴーストに合わせて左右反転しました。
何故か左利きなのはそのせいです(笑

フィラメントはZ-ULTRATを使用して最高解像度の0.09mmで出力。
上手く出力できなかった細部はエポキシパテで修正しました。

■ 小物
神殿、宝箱はRhinocerosでモデリング、髑髏はフリー素材を変形加工しました。



出力は全てZortraxのZ-ULTRAT、0.09mm出力です。



宝箱に詰まった金貨は傍にあったゼラーナのランナーを輪切りにして作りました(笑


■ ベース
昨年のドロオフでWildRiver荒川さんから教わったテクニックを実践してみました。
スタイロフォームを削った上にDAISOの黒い軽量粘土を盛って地面を表現しています。
歯ブラシでテクスチャを加えてサンディブラウン、レッドブラウン、ブラックを重ね吹きの上に洞窟内の濡れた雰囲気を出すため、部分的にクリアーを吹いて仕上げとしました。


■ 電飾
16bitModels会場は照明が暗めなので電飾が非常に効果的です。
僕自身電飾はまだ初心者なのですが、今回はArduinoを使った複数の発光パターンにチャレンジしました。
・外枠:赤(常時点灯)
・天井:ウォームホワイト(常時点灯)
・神殿:アイスブルー(ゆらぎ点灯)
・神殿 ボトム照明:UV(常時点灯)
・ゴースト ボトム照明:UV(フェードイン/アウト)
・宝箱:オレンジ(フラッシュ点灯)
以上のパターンをマイコン制御しています。
文字で書くと大変そうですが、やってみると意外と簡単です。
動画を撮ってみました。
という事で完成画像です。




気付かなかった方が多かったかもしれませんが、奥はこんな感じになっていました。

以上、スペランカーの製作記事でした。
16bitModelsでの展示は1日だけでしたが、機会があれば他の展示会にも持っていこうと思います。
どこかで見かけたら笑っていただければ幸いです。
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