ロケットケンキュウシツ
ガレキ・プラモ・TOY・映画など趣味についての雑記
2017/04/25(火)
留ブラ・スタント・モデルの原型を製作しました
留之助商店さんから発売予定の無可動版ブラスター
名付けて「留ブラ・スタント・モデル」の原型を担当させていただきました。

原型とは言ってもゼロから形を作るわけではなく、
以前発売された完成品からレジン複製用のマスターを製作するというものです。
シリコンで型を取ってレジンに置き換えるだけ」と言われればその通りなのですが、
物が大きくて形状が複雑なのでなかなか大変な作業となりました。


製品は無可動のソリッドモデルとなるので本体は可能な限り一体化させる必要があります。
お借りした貴重なリテイラー・エディションから小物パーツを外し、各部の隙間を粘土で塞ぎます。

次は土台の準備、麺棒で粘土を平らに伸ばします。
留ブラ・スタント・モデル 粘土埋め

今回は体積が大きいので、太目のゲートで流量をかせぎつつ、エア抜けも考慮して配置を決めました。
ブルース・リー師祖の言葉が脳裏によぎります(笑
Be water, my friend

配置が決まったら、クレイツールと各種スパチュラを使って慎重に埋めていきます。
パーティングラインが目立たないよう型の合わせも調整しました。
留ブラ・スタント・モデル 粘土埋め終了

全体にダボを打った後、内側に養生テープを貼った板で型枠を組んでいよいよシリコンを流します。
留ブラ・スタント・モデル シリコン流し

シリコンが硬化したらバックアップ用の石膏を流して片面終わり、反対側も同様にシリコン、石膏を流します。
両側が完全に硬化したところで型を割って残った粘土を取り除きます。
留ブラ・スタント・モデル 型割り

次はいよいよ注型です。
これだけ大きな型は加圧も真空も個人では不可能なので常圧でレジンを流します。
10kg近い型を振ったり傾けたりしながら気泡を追い出しつつ全体にレジンを行きわたらせます。

一回目は残念ながら失敗。
留ブラ・スタント・モデル 複製失敗

エア抜きを追加して2回目のトライで無事成功しました。
留ブラ・スタント・モデル 注型

成功とは言っても手流しなのでバリや気泡はゼロというわけにはいきません。
バリを削り落とした後、瞬間接着パテやレジン片を使って一つずつ気泡を処理していきます。
気泡埋めが終わったら表面処理に移ります。
スポンジ研磨シート、耐水ペーパー、更にコンパウンドで全体を磨いてツヤが必要な部分をマスキング。
留ブラ・スタント・モデル マスキング(左側)
留ブラ・スタント・モデル マスキング(右側)

ツヤ消しとなるフレーム、バレル部分にサフを吹いて仕上げました。
留ブラ・スタント・モデル 完成(左側)
留ブラ・スタント・モデル 完成(右側)


レーザーサイト、グリップエンド等の小物パーツはパーティングラインが極力出ないよう、切り裂き型にしました。
紙コップ、化粧水ボトル、ヨーグルトの空容器等を利用して作ったシリコン型は見た目は悪いですが実用には全く問題ありません。
真空注型でほぼパーティングラインの無い複製ができました。
留ブラ・スタント・モデル 小物用型1
留ブラ・スタント・モデル 小物用型3
留ブラ・スタント・モデル 小物用型2
留ブラ・スタント・モデル 小物パーツ

最後に本物をカットして作ったダミーのLEDパーツを追加して原型完成となりました。
留ブラ・スタント・モデル 完成

留ブラ・スタント・モデルは6月上旬に発売の予定です。
皆様よろしくお願いします。



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テーマ:プラモ・模型 - ジャンル:サブカル

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